高校生のおねえさんたちとお散歩
7月7日の森は、いつもの内容に学生さんがゲストに加わって大賑わいでした。
あるお母さんからはこんな感想が。
「私も娘も、高校生短大生の若いパワーをたくさんもらって、ずっと「楽しかったねー!」って言ってました????
いつもの母子世代に10代の新しい世代が加わると、子育ての幅が一気に広がるなーと感じました。
いつもは子どもを見守るのに注意力を取られていたけど、初めて森のようちえん全体が見渡せた気がします(笑)
またこんなプログラムがあると嬉しいです????」
主催者のノリチェルさんは
「学生さんたちの保育実技、たしかに眩しいくらいで✨ 子どもたちもずっと集中していましたね♫
彼女たちが保育士になったときに、こんな子育てがあるのだと、知っているということはとても意義深いことではないかと思っています。
いつか「学生の頃に体験参加しました!」と親子になってまた森に遊びに来てくれるといいですね。」
と、何年も先まで見渡したご意見でした。
いつもは最後に絵本を読みますが、今回は、ゲストのみなさんが素敵な催しをしてくれました。
手遊び、絵本、トーンチャイムでの音楽、虹色トンネル、パネルシアターと盛りだくさん。
初めて見た「トーンチャイム」は、ハンドベルのように一つの楽器から一音が出て、それをいくつも鳴らすことで音楽になるのですが
(今回は1人一つづつ持っていました)
音色がやさしくて森の雰囲気にぴったりでした。
虹色トンネルも、森らしいイベント!
ふわっとした薄い布を上下動させて、そこを子どもたちが通り抜けます。
子どもたちは大喜び。色とりどりの風が吹いたようで幸せな気分になりました。
こんな森らしいイベントを考えてくれたのは、学生さん?
それとも引率の先生でしょうか?
この2年間、学外の実習ができず、先生は「森のようちえんに生徒たちを連れてきたい」という気持ちを温めてくださっていたそうです。
ご自身も森を楽しんでくれていた様子。
今回は子連れでお話もできませんでしたが、いつかじっくりお話を伺いたいものです。
また、参加の学生さんにも今回の感想を聞いてみたいです。
ーーー
実習に来てくれたのは、富山県東部にある櫻井高校生活環境科の3年生15人。
お昼からは卒業生で短大1年生の3名も来てくれました。
スケジュールは、いつものように博物館に集合。
おやつを食べて、のんびり炭焼き小屋までお散歩、
折り染めをしたり虫を探したりする間に炭焼き小屋で火をおこし、
持ち寄った具材でお味噌汁を作り、お昼を食べてまた遊んで、最後は絵本ではなくゲストプレゼンツの催しでした。
学生さんたちは初の実習ということもありドキドキだったと思いますが、
子どももソワソワ、そして親も実はドギマギしていました。
挨拶やおやつの時間のあと、てんでに遊び始めると、ようやく緊張が解けました。
大人数対大人数が、緊張の一因ですね。
炭焼き小屋までのお散歩からお昼までの時間は、それぞれ思い思いに過ごします。
学生さんたちも、虫探し、ブランコ、ハンモック、折り染め、火の番などなど、
子どもたちの相手をしつつ、心地良い場所で活動してくれていたようです。
私が10代の頃を思い返すと、自分のことしか考えていなかったなあ。
子どもの顔を覗き込んで名前を聞いて、小さな子どもに向けた催しをしてくれるなんて、
本当にありがたいし、尊敬の念でいっぱいです。
一方、「キャー、蟻!」「蜘蛛の巣ー!!」のような天真爛漫な声も聞こえてきて、
「ああ、もはや危険な虫以外は気にならないな」と、自分がいつの間にか「森のお母さん力」を付けていたことにも気付けました。
また、森に来てほしいなあ。
その時は、もっといろんな話を聞いたり、伝えたりできるかもしれない。
いろんな学びや楽しみがあるのも一方通行でなければいいなあ。
そんなことを考えた1日でした。
(Rちゃんかあさん)